4.組み立ててみましょう(その4)

(7)ハードディスクドライブの取り付け

ハードディスクは、通常であれば、フロッピーディスクと同じように、ケースの3.5インチベイにネジで取り付け、電源ケーブル及びIDEケーブルでそれぞれ電源、マザーボードにつなぐことによって内蔵され、使用可能となる。
しかし、今回私が選んだハードディスクはIDEタイプのものではなくSCSIタイプのものであったので、先に、SCSIボードをマザーボードにつなぎ、そのSCSIボードと内蔵ハードディスクをSCSI用ケーブルと用いてつなぐ必要がある。
その際、大切なのは、SCSIの規格の相違である。SCSIには、いろいろな規格があるため、コネクターの形状や、ケーブルの種類がそれら規格によって違いがでてくる。今回私が選んだハードディスクは、ワイドSCSIとよばれるコネクター形状をしているものである。SCSIボードの選択も、このコネクターを内部で接続できることが条件となる。
ハードディスク本体の取り付け自体は、決して難しくはない。フロッピーディスクドライブと同じようにつなぐだけである。こちらは、フロッピーディスクドライブとちがって物理的に逆さ差しはできない形状になっているから、安心である。
SCSIボードは、マザーボードのPCIスロットに差し込むのだが、まずケースの拡張スロットの保護カバーをはずして、カードのコネクターをスロットに併せてぐぐっと押す。そして、奥まで刺さっていることを確認してネジで止める。SCSIボードの内蔵機器との接続コネクターにSCSI用のリボン形状のケーブルをつなぎ、一方をハードディスクにつなげる。
ココデ注意すべき点としては、SCSIのケーブルの末端にターミネーターという器具をつける必要があることである。これは、買うと1500円ぐらいするけど、これ買うときにはコネクターの形状が合うものを買うのがコツである。ちなみに、今回私が選んだハードディスクは、ジャンパースイッチの設定によって内蔵ターミネーター機能が働くものであったっため、ターミネーターは無用だった。(が、実際には買ってしまってお蔵入りしている。)
自作する際に、内蔵ハードディスクのジャンパースイッチの設定が、IDE、SCSI共通の作業なのだが、これが結構面倒なので、自分の使うハードディスクドライブの説明書というか、シールに書いて張ってあるかもしれないけど、よく注意すること。

今回は、既製品にはない自作ならではのマシンを指向したので、SCSIハードディスクドライブを使用したのですが、一般には、IDEのハードディスクドライブを活用された方が、圧倒的に安いし、SCSIボードを買わなくてもすむ点でも楽です。
それでも、SCSIのハードディスクでパソコンを組むということであれば、SCSIボードは、起動可能なように「BIOSが搭載されている」ものを選んでください。激安のSCSIボードだと、拡張専用で、起動ドライブ接続不可(BIOSが搭載されていないため)というものもありますので、要注意です。


(8)CDロムドライブの取り付け

今回は、当初は外付けCDロムドライブ(SCSI)を使用する予定だった。SCSIオンリーマシンというコンセプトがあったから。予定していたドライブはTEAC社製の8倍速ドライブで、まだまだ現役で活躍できると思っておったのですが、実は、Win98のインストールでこのCDロムドライブが、どうもうまくいかなかったので、予定を大転換して、IDEの内蔵CDロムドライブを使うこととした。
しかし、新しく買ってくるのも悔しいので、当時のメインマシンで使っていた内蔵CDロムドライブを取り外して、「SCSI BOY」に移植することとした。ちなみに、当時のメインマシンには、YAHOOオークションで手に入れた「リコー社製の内蔵CDR/RWドライブ(SCSI仕様)」を代わりに取り付けることとした。
というわけで、当初予定していなかった作業となったのだが、まず、当時のメインマシンからCDロムドライブを取り外した。次に、自作マシンの5インチベイのふたを開け、窓を開けたところに、先ほど当時のメインマシンから引き抜いたCDロムドライブを差し込んだ。
ネジで止め、電源を接続、IDEケーブルでマザーボードとつないで出来上がりである。
しかし、CDロムドライブの場合、音楽CDの音を聞けるようにするためには、サウンドボードとつなぐ作業が必要となってくる。もちろん、せっかく内蔵CDロムドライブをつけるのであるから、音楽CDを聞けるようにしたい。そこで、専用のサウンドケーブルで、CDロムドライブとサウンドボードをつなぐのだが、今回私が使ったマザーボードは、音源ボード機能がマザーボードに最初からついているものなので、サウンドケーブルとマザーボードをつなぐことになる。これも、マザーボードの説明書を辞書を引きながら読めばわかるようになっているはずである。

CDロムドライブは、買ってもそれほど高いものではないですね。むしろ、DVDドライブ兼用とかCDR/RWドライブ兼用とか、そういうドライブを購入した方が良いと思いますよ。これからは。(00/10/9)