4.組み立ててみましょう(その2)

(3)ケースにマザーボードを取り付ける

CPUが何とか取り付けられたところで、次はメモリをマザーボードに取り付ける。
で、早速プリンストンのメモリを取り出し、マザーボードのメモリスロットに差し込む。
このメモリスロットも最初は結構きついので注意が必要である。
昔、NECのPC9821を使っていたときSIMMと呼ばれる形のメモリを増設した経験があったが、今回のメモリはDIMMと呼ばれる形である。
SIMMは斜めに差し込んでカチッと音がするまで立ち上げる、という方式での取り付け方法だったが、DIMMはまっすぐ差し込む形である。
ここで、注意、マザーボードのマニュアルは熟読しよう!
英語で書いてることが多いのは前にも書いたが、それでも、辞書を引きつつでもガンバッテ熟読すること。
で、ジャンパスイッチやディップスイッチの場所や、意味を確認しておくこと。最近のマザーボードは、ジャンパスイッチやディップスイッチをいじらなくても特に問題がない(つまり買ってきてそのまま使える)ものが増えてきたとはいえ、これもマニュアルを読んでみなくちゃ分からないのだから。

続いて、いよいよケースを箱から取り出す。
今回の組立パーツの中で最高級品といえばこの星野金属工業のマイクロATXケース「Betty」である。
写真入りの取扱説明書を見ながらケースを開ける。ドライバレスのねじだから、とっても楽。こんなに楽で良いのかしら。
それに、オールアルミ製だから、むっちゃくちゃ軽い。色も白くておしゃれだし、このケースは贅沢しただけの価値はあると思う。
で、安物のケースだと、縁の部分で手を切ってしまうことって結構自作のベテランでもあるみたいで、ショップブランドのパソコンを買ったひとが、ケースを開けてみたらマザーボードに血の固まりが着いていて驚いた、なんて話があるぐらいなのだが、今回私が選んだケースならそういう心配もない。

今回、パソコンの自作をして学んだことは「高いものには高いだけの理由がある。」ということ。
特に、パソコンのパーツのように、動いてさえいれば一見同じ機能しか有していないのに、なんでこんなに値段が違うの?というようなものもあるんだけど、それは実際に手にとって使ってみると、「やっぱり、高いものはそれだけ質が高い」ということが分かってくるもの。
これは、メーカー製パソコンだって、基本的には同じだと思う。安ければ安いほど良い、という選択肢ももちろんある。でも、安いものを使いこなすには、それだけ忍耐と辛抱がいる、ということでしょう。最近激安パソコンが流行っているけど、そのあたりは覚悟した方がいいかもね。


で、ケースを分解する。すると、マザーボードをとりつける板(ブランケット)がケースの内側にあるので、それを引き出しす。
その板にマザーボードを重ね合わせて、ねじ穴の位置を確認。で、使用するねじ穴を決め、板にスペーサーのねじを取り付ける。6角形のスペーサーがネジ型になっておると思うので、ペンチで挟んでしっかり締め付けること。で、それに合わせてマザーボードを重ねて、ネジで固定する。
それと同時に、ケース本体につけるコネクタカバーを選んで、本体にセットする。コネクタカバーとは、マザーボードのキーボードをつなぐ穴とかマウスをつなぐ穴とか、シリアルインターフェースとかの配置に合わせて選ぶこと。
で、ここまで出来たら、マザーボードが取り付けられた取り付け板をケースに収める。


(4)ケースケーブルの接続

ケースには、電源スイッチや、スピーカー(ビープ音用)、ハードディスクのアクセルランプなどをコントロールするためのケーブルがごじゃごじゃ着いている。
で、これのどれがどれのケーブルなのか分かりづらいんだなぁ。でも、よくよく見ると、それぞれのコネクターのさきっちょに「POWER LED」とか「H.D.D. LED」とか書いてるから、それで区別できる。さらに、コネクターに三角印がついていて、これをマザーボードコネクターのプラスを示すので、要チェックだ。
いっぽう、そのコネクターをつなぐ、マザーボード側のコネクターが、これまた分かりづらい(苦笑)。そこで、マニュアルを読むしかない。
で、驚くことに、このマニュアルのプラスマイナスの表示が間違っていることがよくある。
実は、今回も、どうもマニュアル通りにつなぐと動作しないなんてこともあって、ショックが大きい。が、これまたよくあることとのこと。結構いい加減だ。

さて、次に、電源から出ている電源ケーブルをマザーボードのコネクタにつなごう。
で、これまた力がいる(笑)。なかなか入んないんだな、きつくてなぁ。もうぐいぐいいれて力んでえいやぁーってところである。
そして、ケースファンの電源ケーブルをマザーボードに接続する。
私が買ったケースにはケースファンが三つもついているので、電源ケーブルを分岐して(蛸足ですね)接続した。
それぞれ、マザーボードのどこにコネクターがついているか、マニュアルをよくよく確認してください。なにはなくとも、マニュアルです。このあたりは、図が載っているはずだからそれを見よう。

ここまでで、(1)手順で述べた(エ)までの工程が終了したことになる。(00/5/4)