(7)筐体(ケース)

<講座>


 ケースはマザーボードの形状が決まったのちに決めます.ケースはMiddle ATXが無難な選択です.ケースにはほとんどの場合,電源装置がついています.電源容量は230W〜300Wが標準的です.

<実践>


 さて、ケースなんだが、当初、とにかく安いヤツ!と思ってた。はっきり言って、中身よ中身、ケースなんて安ければ安いに越したことはない。と思っておりました。それは、予算表にも現れてます。
 ところが、いろんな自作記事を読んでみると「パソコンの自作は、ケースに始まりケースに終わる。」「ケースこそ、自作を成功させるポイントパーツである。」といった記事がいっぱい出ているんだな。うーん、ここで唸ったね。これは、ケースは、けちれないな、と。
 そして選んだのが、今回の購入パーツ中、断然最高価格の一品。MicroATXケースの最高峰星野金属工業「MT−PRO700 Betty」である。オール国産アルミの高級ケースだが、なんと言っても気に入ったのは「シンプルなマスク」と「小ささ」である。
 吸気ファン1つ、排気ファン2つを標準装備の徹底冷却対策をとっている一方で、拡張性も犠牲にしていない。要するに、MicroATXケースとして犠牲にしているものはない、という作り。吸気ファン、排気ファンが付いていない廉価バージョンもあり、悩んだところではある。が、やはり、後からファンを購入してつけることを考えると、割安と判断。で、決定しました。九十九電機で26.8k円なり。

ケース、というより筐体(きょうたい)と呼びたいところだけど、この言葉、自作の解説書には全然載ってませんね。なぜなんでしょう。確かに初めてパソコンのがわのことを「筐体」という、という話を聞いたときは「どんな字かくんや?」と思ったけどね。「筐体」っていかにもテクニカルでいい響きだと思うんですけどね。
ケースは、確かに自作のポイントでした。最近は、iMacの影響か、透け透けのケースとかスタイル重視のケースが増えていますが、ああいうのは、σ(・・)の感覚だとちっとも美しくない。パソコンの美しさは機能美だと思うのよね。だから今回採用した「Betty」も文字通り四角四面のケースです。
星野金属工業の最新ケース、JAZなんて、そういう意味から言えばσ(・・)は評価しません。あれ、スイッチのところがキンキラですが、指紋がばっちり付いちゃいますよねぇ。
ただ、メーカー製のパソコンについて言えば、いろんなデザインのパソコンがあっても良いと思いますね。そういう意味では、何でみんなあんなに四角四面のパソコンしか無かったのか、iMacの登場まで。不思議ですねぇ。ペンギンケースみたいのがもっと早くから出ていてもよかったと思いますけど。

ところで、Bettyの難点は、電源が145Wとしかないことです。電源は、できれば250W欲しいところです。今回は、CDロムドライブが外付けですから、その分別途電源を取るのであんまり気にしてませんけどね。